カテゴリー別アーカイブ: パピエstory

北摂のシンボル、竹の良いとこ、悪いとこ

今日から6月。すっかり春も終わり、今は初夏の空気に満ち満ちています。我が家の裏手の奥山には昔から竹やぶがあり、春になるとたけのこが顔をのぞかせ、掘っては食すのが毎年の楽しみになっています。今年も4月~5月にかけ、時には知人をお呼びして、竹の恵みを満喫しました。竹は、北摂地域には昔からよく生えており、私が通っていた吹田の母校でも、校歌のフレーズや校章のモチーフになるなど、この辺りでは馴染みの深い植物の1つであると考えられます。また、竹は、スクスクと伸びる生命力や、整然とした景観など良いイメージがありますし、たけのこのような直接的な恵み以外にも、竹細工や竹炭などの原料としても広く利用されるものです。

ただ、良い部分だけではありません。強い生命力ゆえ、放置していると、隣接地まで伸び過ぎたり、密集し過ぎて竹やぶ全体が荒廃してしまったり、地下茎がどんどん伸びて竹やぶのエリアが家の目前まで迫ってきたりします。そのため、境界付近の竹は切り、大き過ぎるたけのこは竹にならないよう切り落とし、枯れかけた竹は間引くなど、何とか頑張って最低限の手入れをしていますが、なかなか追いつかないのが実情です。また、切った竹について何か有効利用できないかと、竹細工やパウダー利用をする事業者に問い合わせたこともありましたが、品質面や初期コストの問題などがあり、これもなかなか難しいようです。

現在は、切った竹やたけのこは地面に寝かせ、ゆっくりと土に戻るのを待ちながら、なるべく自然な形になるようにしています。竹林だけでなく、周りの枯れ木や落ち葉を循環利用することも考慮に入れ、小鳥たちの棲み家にもなるような環境が整えることができたらと思っています。これからも、できる限りの範囲で家の周りのみどりを美しく保ち、来られた方の癒しスポットとして喜んでいただけるよう、精一杯、手入れしていこうと思います。

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Katsuji

古い家は、隅々まで使ってこそ

3月から着手していた古民家、木造モダニズム建築のリノベーション。夷工務店さん、木工屋タクトさんの2社の連携プレーに加え、我々夫婦もDIYで少し参加し、ほぼ完成となりました。今回は、奥のプライベートスペースのリフォームが主で、そのことにより、アトリエ側にあるリビングやキッチンを教室時に広く使えるようになりました。この4月からリニューアルした水彩教室をスタートしており、今後、他のワークショップやイベントなど、皆さまに数多くご利用していただけることができればと考えています。

story10b奥のスペースは、仕事や生活などのプライベートスペースになるので、皆さまにご利用いただくことはあまりないのですが、リノベーションの過程について、業務をお手伝いいただいた2社のホームページに詳しく掲載されていますので、ご関心のある方、是非のぞいてください。

<夷工務店> http://www.wood-worker.co.jp/4718 http://www.wood-worker.co.jp/4812

<木工屋タクト> https://m-takuto.sakura.ne.jp/

こちらの想いを主に妻のイラストで伝え、それを職人さんの腕によって実際の形にしていただく、時に軌道修正し、できる範囲で作業のお手伝いをし、少しずつ目に見えて仕上がっていく、非常にクリエイティブな期間だったと思います。また、リフォームに先立ち、家のいろんな箇所について、物の整理も行いました。「こんな所にこんな物があったんだ」など多くの発見もありつつ、汚れている部分は掃除し、使わない物は廃棄し、壊れていた箇所は補修して、家全体を総点検する良い機会にもなりました。これらも含めてリノベーションというように考えています。

アトリエや玄関側の表部分は皆さまにご利用、奥側になる裏部分は製作や業務、日々の暮らしなどプライベート利用と、大きく2つにゾーン分けすることで、家全体を使っていく形が見えてきました。古い家は放ったらかしにしている部分から壊れていきます。昼も夜もいろいろな形で、隅々まで素敵に使い尽くしていきたいものです。

Katsuji

壊さず、放置せず、環境に順応する大切さ

私がこの家に生まれたのは、今から50年以上前の昭和42年。その3年後には、歩いても行けるすぐ近くの場所で大阪万博が開かれました。高度経済成長期で、近所にも戸建てやマンションなどの住宅開発がどんどん進む中、その50年近く前に建てられていた我が家は、ますます珍しい存在になっていったと思います。

物心がついた頃は、まだ庭の低木を薪割りしてお風呂を沸かしていました。庭には、栗の木や柿の木があり、秋にはその実りを食し、冬には落ち葉をたき火にして、出た灰を畑の肥料にしていました。定期的に植木屋さんが入り、家にはお手伝いさんという名のホームキーパーが毎日来られて、床ぶきや掃除をされていました。当時は、庭の自然とうまく共生しながら、家の方にも十分に手間ひまをかけて手入れをしていた時代だったと思います。

その後、親も年をとり、我々子供世代は結婚を機に家を出ることになり、庭の手入れも、家の手入れも行き届かなくなった時代を経ることになりました。その頃から、庭の木はうっそうとし出し、弱い木は枯れ、強い木は高く広く覆い茂るようになりました。その結果、家の屋根や樋には落ち葉や小枝がたまり、日陰が多く湿気気味となり、家の中は放置された箇所が多くなって、床が歪んだり、雨漏りがしたりと、家の傷みが激しくなってきました。

その後、再び住み始めることになり、放置され物置のようになっていた部屋を片付け、可能な範囲で庭の手入れも行い、昔ほど時間やお金はかけられないとしても、できるだけ丁寧な暮らしの中で、庭の自然や家の細部と向き合うようにしていきました。家は、放ったらかしにすると朽ちてしまいますが、かといって自然と対立して庭の自然を壊したり、自然の脅威から逃げ出して家自体を取り壊すと、元に戻すことができなくなります。

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上手に環境に順応すること。全てにおいて庭の自然と共生することは不可能だとしても、工夫次第で、庭も家も共存して持続させることは可能なのではと考えます。住みながら、使いながら、手を加えながら、少しでも良い感じに、残せていければ良いなと思います。

Katsuji

古民家リビングを、教室・イベントスペースとしてリニューアル

古民家のリノベーション、奥のプライベートスペースを生活や業務スペースとして利用できるよう工事を進めており、完成までもう一息のところまできています。

そちらの工事完了を待たずして、このほど、アトリエ側の古民家リビングを教室スペースとして利用できるよう、物の移動や設置、掃除などを急ピッチで進めていきました。そうして、4月10日から、これまで使用していたアトリエに加え、古民家のリビングやキッチンも利用して、スペースを拡張し新たなカリキュラムでの水彩教室を開始しました。

4/10の教室開始に向け、その前の3日間くらいで、これまで生活スペースとして利用していたリビングのソファやカーペットを奥の部屋に移動し、新しくドアに壁紙を貼ったり、新たにテーブルや椅子を設置したりし、教室スペースとして整えていきました。また、アトリエからリビングへの移動に靴の脱ぎ履きが必要になるので、靴箱をDIYで制作・設置しています。

今回、水彩教室のスペースとして、白を基調とした明るいこれまでのアトリエに加え、木造で落ち着いた雰囲気の古民家リビング教室を組み合わせ、その間に飲み物やお菓子をとりながら休憩できるキッチンスペースを利用できるようしました。これらのスペースは、他のワークショップやイベント、ギャラリーなど多目的な学びの場、集いの場としても利用することを予定しています。アトリエだけでなく、古民家にも多くの方に来ていただけるよう設えていくことで、より皆さまに喜んでいただけるとともに、古民家自体も長持ちさせていければと思う次第です。

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なお、ホームページ中の「SPACE」のページについて、これまでは「準備中」としていましたが、どのようなイメージでお使いいただけるかなど少しだけ記載しております。もう少し具体的なことは検討中ですが、スペース利用にご関心のある方々、是非お問い合わせいただければと思います。

Katsuji

庭の方も、彩づき始めています

古民家のリノベーション、第1段階として、プライベートスペースのキッチンやトイレ設備などは完成し、現在は、内装関係の工事を進めているところです。リノベーションのことはまた別の回で触れるとして、今回は少し庭のことを書きたいと思います。

今日から4月、庭の桜も、今年は例年より早く咲いています。桜以外の花も咲き始め、若葉はいっせいに芽吹き、鳥の鳴き声もあちこちで聞こえてきます。この家に住んでいて一番うれしいことは、はっきりと四季を感じられることです。この時期は、冬の間じっと静かにしていた庭が、暖かみや日差しとともに、一気に動き出していき、季節の移ろいが最も体感できる時期でもあります。

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そんな春の陽気に誘われて、私も庭の方の手入れにも勤しみ始めています。樹木の葉が本格的に広がらないうちに、背を低くしたり、下の方にも陽が入るようにしたり、違う木の枝が重ならないようにしたりと、いろいろな剪定作業を行うとともに、冬から残っている落ち葉の処理も行い、一部はだるまストーブで燃やします。併せて、お世話になっている「あおぞらファーム」さんにアドバイスをもらいながら、小さな畑づくりを始めました。家にあった古いレンガで畑の場所を決め、これから、せっせと粘土質の土の掘り起こしや木の根切りをしていきます。そのような作業を、土がフカフカになるまで繰り返した後、有機肥料や落ち葉を燃やした後の灰を入れ、時間をかけて畝を寝かした上で、やっと野菜の苗を植え始めます。コツコツと地道な作業ですが、ワクワクする楽しい作業でもあります。300401STORY畑

 まち全体の環境保全のため、少しでも循環型、地産地消の一翼を担えれば良いなと思います。1つの家でできることは本当に限られますが、これからも庭仕事、楽しく進めていきたいと思います。

Katsuji