カテゴリー別アーカイブ: パピエstory

story25.お正月の過ごし方、昔と今

新年あけましておめでとうございます。今日は平成最後のお正月。今年は元号も変わり、新しい時代に突入しようとしています。時代が変わっても、変えるべき所、変えざるべき所、きちんと見極めながら、気を引き締めて1日1日大切にしたいと思います。

お正月は1年のスタートとなる日。昔から、基本的には家でゆったりと過ごしながらも、区切りとなる特別な日という感覚を強く持っていたように思います。また、お正月の過ごし方も、昔は、今と少し違っていたように記憶しています。子供の頃のお正月は、起きて身支度を整えた後、家族全員で、まず太陽の方向に向かってお参りをし、その後、神棚の前でお参り、庭のお稲荷さんの前でお参りという儀式でスタートしました。その後、大鉢に入れたおせち料理を畳間に並べ、お膳の上のお椀に雑煮を盛り、熱いお茶で年始のお祝いを唱和して、食べ始めます。いつものダイニングテーブルでの食事とは違う場所での朝食は、少しピリッとした雰囲気になり、また、新しい1年が始まるという気持ちを子供ながらに感じていました。その後は、子供同士では、凧あげも含めた外での遊び、近所の大人によばれる時はトランプなど家での遊びに興じ、冬休みは、他の休みに比べても楽しみな長期休暇であったことを覚えています。その後、大学生になった頃は、友人たちと大晦日から夜通し外に出る場合が多く、家での風習も薄れつつありましたが、結婚して、新しい家族を持つようになってから、形を変えてではありますが、お稲荷さんに手を合わせ、みんなでおせち料理を食べ、近所の神社にお参りに行くといった習慣を復活させていきました。このようなルーチンを毎年の正月にすることで、新しい1年間のリズムができるように思います。

今年はイノシシ年。干支のサイクルの最後の年であります。来年2020年、干支のサイクルの新たな年に向けて、いったんの仕上げの年のように感じています。いろいろ準備していることを着実にこなしていきながら、また新たな時代へのステップアップを図っていきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。 しめ縄

Katsuji

story24.時代を越えてレガシーとして残していくこと

この前、15回目となるカレンダー原画展が、無事、盛況にて終了しました。ご参加いただいた皆さま、協働いただいた作家さんなど、関係者の方々のお力添えに、深く感謝申し上げます。2003年、古い木造の母屋に、新しいアトリエを併設して本格的に水彩教室を開講し、それから1年1年、歴史を積み重ねていくことで、このカレンダー原画展も年々進化しているような気がしています。

母屋の方は建てられてから95年が経過しており、大正の時代から、昭和、平成と経て、来年新しい時代に突入しようとしています。4つの時代を経てきた母屋も、その時々の家族構成や生活様式などに応じて、刻々と変化しています。このように、歴史が積み上がっていく中で、古い記憶を後世にレガシー(遺産)として残すことが大切であると感じます。2年前に父親が他界して以来、昔の敷地や家屋の状況を確認する局面が多くなっています。敷地については、古いが故に登記などが未整理なままになっている部分が多く、親が出来きれなかったややこしいことを1つ1つクリアにしているところです。その際、古い測量図や航空写真、権利関係の書面などが非常に大事になっています。また家屋については、その歴史的価値を再評価する上で、昔の各部屋の使い方やディテールの工夫などの歴史を紐解いていくことが必要となり、その際、昔の写真や手紙、日記、青焼きの図面なども非常に大切になってきます。今を生きている我々も、今の家の姿や活動内容を後世へのレガシーとして伝えていけるよう、いろいろな形で足跡を残していかなくてはと考えています。

本稿が、今年最後のstoryになります。今年の元旦から始めて、毎月2回のペースで本日24回目の投稿になりますが、これも現在どのように家を利用しているか、物心ついた50年ほど前からどのように変遷しているか、記憶の限りを文章に残し、多くの方に知っていただくことが、後々にもきっと役立つと信じて書き溜めています。拙文で恐縮なのですが、来年ももう少し継続して、過去、現在、未来に向けた変化や進化のstoryを記していこうと思います。来年も引き続きよろしくお願いします。 青焼き図面

Katsuji

story23.庭に手を入れることの大切さ

この時期は、毎年恒例のカレンダー原画展の準備も兼ねて、庭中に積もっている落ち葉掃きを行います。通常は、落ち葉を集めてはポリ袋に入れて可燃ごみとして出すのですが、最近は、だるまストーブを併用して落ち葉処理を行っています。だるまストーブを併用すると、混在している枯れ枝の処理が可能となりポリ袋が破れるのを防げますし、暖がとれたり、搬出ごみの量を減らせたり、時には焼いものご褒美にありつけることもできます。その他、屋根にかかる木や竹の伐採、雨どいにたまっている葉や泥の掃除など、この時期の庭仕事には多くの種類がありますが、だるまストーブに代表されるように、できるだけ楽しんで行うことで、継続できるよう工夫をしています。というのも、庭に手を入れることは家を長持ちさせる上で本当に大事な仕事で、そのような庭仕事を怠ると家が一気に朽ちてしまうことを目の当たりにしているからです。 だるまストーブ 我が家には、母家から離れた庭の端っこに、古い木造家屋があります。以前は親戚の方など、人が住んでいたのですが、20年ほど前から誰も住んでおらず、家屋の周りは、うっそうと木や竹が覆うようになってきました。覆い被さるこれらの木々による落下物や日照不足、さらに人が住んでないことによる湿気や歪みなどが重なり、この家屋は、みるみるうちに、著しく朽ちてしまいました(この前の台風でさらに打撃を受けました)。外側からも、内側からも、きちんと手入れをしないと、こんなにもひどい状態になってしまうのだなと改めて感じた次第です。はなれ 庭に手を入れることの大切さ。家や庭をきれいに長持ちさせる上で、庭仕事は欠かせないことだと思います。加えて、極力外注せずに自分たちで手を入れることで、家や庭にいっそう愛着もわきますし、経費の節約にもなります。さらに、集中して汗をかくことによるリフレッシュ効果や、体幹のトレーニング、ダイエットなど、心身ともに健康になれるという大きな効果もあると考えています。これからも、楽しんで庭仕事に勤しみたいと思います。

Katsuji

story22.向こう三軒両隣、ご近所さんとの関係性

昔は、ご近所さんとの付き合いが、今より濃かったように思います。子供の頃は、近所に遠い親戚のおばちゃんや、年齢が近い子供がいる同じような構成のご家族、よく可愛がってくれる老夫婦の方などが住んでいました。同年代の子供たちとは一緒に通学したり、放課後に遊んだり、老夫婦の方の家にもよく遊びに行ったりしていました。中でも、遠い親戚のおばちゃんの家が最も馴染みが深く、親兄弟もいろいろお世話になっていました。私も、特に小学校に入るまでは、毎日のように遊びに行き、いろんなお話をしたり、新聞広告の裏にお絵描きをしては、その絵をほめてもらったり、直してもらったりしていました。でも、私が、高校、大学へ行くようになった頃からはそんなお付き合いも減り、結婚してしばらく家を離れた間に、近所の方が引っ越されたり、亡くなられたり、建て替えられて別の方が住まれたり、何軒かがまとめて開発されてマンションになったりと、徐々に様変わりしてきました。新しいご近所さんとは、ごあいさつは交わすものの、昔ほど、向こう三軒両隣的なお付き合いがある訳ではありません。

ただ、最近、私が在宅する時間が増えたこともあり、また少しずつご近所付き合いが増えてきました。特に、一番新しくご近所さんになった高齢者向けマンションにお住まいの方達とは、少しずつお付き合いが深まっています。2年ほど前から、妻の水彩教室の生徒さんだった須田さんが講師となって、マンションの住人の方向けに月1回の水彩教室を開催しています。須田先生の指導が上手なこともあり、生徒さんの腕はメキメキと上達し、皆さん本当に喜んでおられます。私は、毎月、付き添いに行く程度ですが、皆さまが水彩を通じて楽しさを分かち合っている姿を見ると、こちらもたくさんのパワーをいただきます。

今後パピエでのイベントを広げていく上で、ますます、ご近所さんのご理解、ご協力も必要になってくるでしょうし、これから新しいご近所さんができることもあるでしょう。皆さんと、よりいっそう仲良く、一緒に進めていけるような関係性が持てれば良いなと思います。

水彩教室

Katsuji

story21.生き物と共存する暮らしについて

我が家は、建物が緑に囲まれていることも特徴の一つだと思います。多くの生き物が庭を棲み家とし、例えば、メジロやスズメ、シジュウカラなどが木々を飛び交い、初春にはウグイスの鳴き声が聞こえてきます。年によって、庭に姿を見せる野鳥が少しずつ変わりますし、虫についても、今年はカブトムシが多いとか、アブラゼミよりクマゼミの方が多いとか、様々な変化が見られ、これはこれで面白いです。私が子供の頃は、家の周りには野生の動物も多く棲んでいて、今では見かけない生き物もチョクチョク見かけました。奥の竹やぶではヘビを見かけることもありましたし、雨上がりの時には調節池的な場所でカメが大発生したこともあったように思います。また、夏の夜にはホタルが、秋にはカマキリやキリギリスなどが、豊富に飛び交っていました。

しかしその後、庭の環境が少しずつ変化して、昨今は、生息する生き物の種類が、昔とはだいぶ変わってきました。野生の爬虫類や両生類が減った一方、逆に増えてきている生き物もいて、特にやぶ蚊が圧倒的に増えたように思います。私が生まれた頃から社会人になるまでは、常に犬を飼っていました。飼っていた最後の犬は蚊が原因となる病気で亡くなりましたし、特にここ最近は、初夏から秋にかけて、やぶ蚊対策をしないと外に出られないくらい蚊が多くなってきています。生き物分布の変化は、気候変動や植生変化による部分が多いのでしょうが、やぶ蚊については、うっそうと乱立する樹木や、倒木による水たまりの増加など、奥の竹やぶのエリアが主な原因と考えています。これはこれで、何らかの対応を講じていかねばなりません。

ただ、大変なことは多々ありますが、やはり緑多き庭は落ち着きますし、生き物と共生していると感じられるのは非常に良いものです。最近、我が家の庭に棲んでいる野良猫はなかなか可愛く、ポカポカとした陽気の日に日向ぼっこしたり、昼寝をしている姿を見ると心が和みます。これからも、多くの生き物に囲まれて生きている今の環境に感謝し、ここでの暮らしを楽しめたらと思っています。 story21

Katsuji