作成者別アーカイブ: abemarie

お盆の季節、我が家を建てた祖父に思い巡らす

お盆の季節です。皆さまもお休みを取られ、旅行や帰省などをされている方も多いと思います。私たち、例年この時期は、お坊さんを我が家の仏間におよびし、お経を読んでもらって、ご先祖様の供養をいただいています。この時期、先祖のことに思いを巡らす場合が多いので、今回、我が家を建てた祖父のことに触れてみようと思います。

祖父は、私が生まれる1年前の昭和41年に他界しました。したがって、私自身、直接話をしたことも顔を見たこともないのですが、聞いた話によると、祖父は、関西電力の前身の会社で、水力発電用のダム建設など(例えば宇治川の志津川ダム等)を統括する土木技師だったそうです。そして、志津川ダムが完成する頃の大正12年に、この家を建てたらしいです。当時は、千里丘駅という最寄り駅もなく、山や田んぼに囲まれたまさしく山田村の片田舎といったこの土地を購入し、0の状態から、家や庭にこだわりを持って建造されたのだと思います。建築家藤井厚二氏との関係は良く分かりません。出身大学は同じですが、年齢は離れていて、社会人になってからの所属機関も違いますし、専門も建築と土木ということで異なっています。誰かの紹介なのか、陶芸など趣味でのつながりだったのか、この2人の関係性については、昔の手紙や文献を紐解くなどして、今後の私自身の検討課題にしたいと思います。

ただ、現存する家や庭を見る限り、藤井厚二氏のこだわりも垣間見えつつ、祖父の土木技師としてのこだわりも見え隠れするように思います。木造住宅のレンガの基礎や、蔵における石造りの土台、庭の中で雨水を調節するコンクリート製の貯水池、以前に触れた雨庭の設計など、自然環境と共生した土木工学の知見に基づき、志津川ダムを彷彿させる様々なディテールを目にすることができます。ただ、それらが、藤井氏の設計思想なのか、祖父の想いなのか、たまたまそうなっているだけなのか、今となっては確認のしようがありません。でも、そういった歴史が詰まった家や庭であることは間違いないと思います。現代にも通ずる原点となるような土木建築、可能な限り、後世にも残していけるよう努力できればと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

Katsuji

水彩イラスト展『パリ散歩』&ワークショップ開催のお知らせ♪

image_1

兵庫県・芦屋にあるカフェ・雑貨・ギャラリーの複合ショップ「スペースR」で、今年も個展とワークショップを開催させていただきます。

朝食のクロワッサンや街角のカフェ、石畳の道、パッサージュ、マルシェ、ビストロなど‥‥
パリの日常を描いた水彩イラストの数々を展示(一部販売)いたします。夏の暑い時期ではありますが、芦屋散策も兼ねて、ぜひ足をお運びください。
詳細はこちらをクリック → ♪♪♪
image_2
【あべまりえ水彩イラスト展】
●会期:2018年8月25日(土)~9月2日(日) 無休
●開場時間:11:00~21:00(最終日は18:00まで)
●会場:「Gallery R」
兵庫県芦屋市茶屋之町1-12 スペースR 3階
TEL:0797-38-2949
URL:http://www.ryu-ryu.com
詳細はこちらをクリック → ♪♪♪
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
【ワークショップのお知らせ】「花の水彩イラストレッスン」 (予約制)
リュリュの2018年9月始まりの手帳のデザインに用いられている花の水彩イラストを、一緒に描いてみませんか?
透明水彩の優しい色合いは、いつ見ても心が和みます。
当日のレッスンでは、基本的な水彩絵具の扱い方を学び、筆のストロークの練習をしてから、皆さんに可愛いお花をたくさん描いていただきます。
コツがつかめると手早く描けて、卒業に送別会、結婚式、誕生日、出産祝いなど‥‥
いろんな場面で役立ちます。
ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
●日時:
[1]8月29日(水) 11:00~12:30
[2]8月29日(水) 14:00~15:30
[3]9月2日(日) 11:00~12:30
●定員:各回15名様まで
●対象:中高学年以上

●参加費:3,500円(税別)
※道具をお持ちになられない場合……4,000円(税別)

●持ち物:透明水彩絵具、パレット、筆(4~6号くらい)、水入れ、汚れてもよい布またはティッシュ、鉛筆、消しゴム

※絵具は、透明水彩であれば、チューブでも固形でも可。
※道具をお持ちになられない場合、こちらですべてご用意いたします。
絵具の入ったミニパレットは、お持ち帰りいただけます。
※紙はこちらで準備いたします。

●ワークショップのご予約方法:
WEBサイトのお申し込みフォームからご予約いただくか、お電話、店頭でお問い合わせください。

<予約お申し込みフォーム>
https://www.secure-cloud.jp/sf/1403247564DLzGcAyM

お問い合わせ先:
TEL:0797-38-2949(スペースR)まで。(11:00~19:00)

image_3
image_4

もう一度、我が家の庭をエディブルガーデンに

猛暑が続いています。我が家に続く小道の坂を上ると、アスファルトの道路よりも涼しく感じる、家の中はさらに涼しく感じると言ってくださる方がおられ、本当に嬉しい限りなのですが、やはり今年の夏は特に暑いです。午前中は窓を開けて扇風機だけでも何とか耐えられますが、昼からはエアコンなしでは仕事になりません。なかなか昔のような、冷房なしでの生活はできませんね。このような猛暑が原因なのか、以前の豪雨が原因なのか、春に新たに土を耕して苗植えした小さな畑、もう実がなる時期を過ぎているのに、いっこうに実を付けず、一部枯れかけているものも出てきました。少し前に行った「あおぞらファーム」管理の茨木市の農園は、キューリもナスもトマトも鈴なりだったので、昨今の北摂での異常気象は我が家の不作の理由にはなりません。ということは、畑そのものの場所、あるいは私の育て方に原因があると思われます。畑の日当たり、粘土質の土、土と苗との相性、施肥や水やりの回数や方法、防虫対策など、作物にとって過酷な環境でしょうし、私の手入れの仕方にもまだまだ問題がありそうです。野菜より果物が良いのかもと最近レモンの木を植えましたが、これもうまく育つか分かりません。建物や高木で十分な日照を確保できないことが大きな原因かと思いつつ、他の要因も分析しながら、できるだけ良い環境で元気な作物を育てられればと思います。

思えば、私が子供の頃は、家の庭にさまざまな野菜や果物がなっていました。以前は庭の中に、今ほど鬱蒼としていない日当たりの良い場所があって、そこに母が野菜やイチゴなどの畑を作って栽培していました。それ以外にも、自生していた栗や柿や夏みかんの木、イチジクやビワなどもあり、季節ごとにもたらしてくれる自然の恵みを楽しみにしていたものです。そんな日に少しでも戻れるよう、もう少し試行錯誤したいと思います。野菜や果物が実を付けるエディブルガーデンが、昔とは違う形ででも再現できること、これが私の小さな想いの1つです。

<あおぞらファームの農園>            <我が家の小さな畑> story15

Katsuji

残していきたい、我が家の「雨庭」

先月の地震に続いて、7月上旬の長期間にわたる豪雨。広い範囲で多大な被害が発生し、今なお避難生活を強いられている多くの方々には心よりお見舞い申し上げます。北摂地域でも、避難勧告や避難指示が多く発令され、本当に災害続きの昨今となっています。近年、頻発している豪雨災害は、地球温暖化が大きな原因と言われています。長年、石油や石炭などの化石燃料に依存し、二酸化炭素を大量に排出してきたツケが、猛暑や豪雨など、人の健康や生命までも脅かす大問題となっていると言えます。少し専門的な話になりますが、このような気候変動について、少し前までは、火力などから太陽光などへ発電方式を変えるとか、節電などエネルギー消費を減らすなど、できるだけ二酸化炭素の排出を減らして気候の変化を抑えましょうという対策(緩和策)だけが注目されていましたが、最近は、気候変動はある程度やむを得ないという前提に立って、それにどのように順応するかといった対策(適応策)も重要であるという流れになっています(私自身も、他社と協働して、適応策の研究を行っているところです)。

適応策の1つとして、この前のような豪雨災害の際、一気に雨水が流れ過ぎると、下水道などの内水の氾濫や、河川堤防の決壊などにつながってしまうので、可能な部分は土や緑にしてジワジワと雨水を浸透させるという方式が、欧米諸国を中心に見直されています。日本では、京都の枯山水などの庭園が先人の知恵として古くから存在しており、そのような方式を「雨庭」として、逆に海外に発信しています。そういう目で我が家の庭を見ると、家までの小道は舗装され、一気に水が流れるようになっていますが、家の周辺は土や緑で覆われていて、ジワッと雨水を浸透し、過度に水を道路に流し過ぎないようになっていると思います。もう少しよく見ると、土でジワッと浸透するすぐ横に水を溜めおく水路的なものがあったり、小道についても昔ながらの石積みの側溝があったりと、雨水の流れをうまく制御する工夫があり、古くからの「雨庭」の思想が垣間見れます。

今後も、できるだけ自然の土壌は残し、雨水の浸透とともに、夏の暑さを気化熱などで和らげる働きにも期待したいと思います。ただ、雨の日に、来られる方の靴底ができるだけ汚れないよう、砂利か石などのステップ的なものを整備しなくてはとも思っています。自然の力を最大限に生かしつつ、一部は人の手で補って、安全で心地良い暮らしにつながっていければと思います。

story14

Katsuji

我が家を使ってのイベント、第1回「おやつの日」

この前の北摂を震源とする地震、皆さまご無事だったでしょうか。被害にあわれた方、心よりお見舞い申し上げます。築100年近くの我が家も、傷みが非常に心配でしたが、土壁の一部にひび割れが出る程度で、何とか軽症で済みました。自然災害は、日本全国、どこでも起こる可能性があります。あらためて、その恐ろしさを感じさせられた出来事でした。

さて、我が家については、5月末に概ねリフォームが終了して、この1ヶ月ほどは備品類を買いそろえたりしていました。今回のリフォームは、アトリエ側にあるリビングやキッチンをイベント用に広く使えるように、奥のプライベートスペースで仕事や生活をしやすくするためのものです。元々あった家具や文具などを奥に移動するとともに、新しくできた奥のワークスペース、事務スペース用に机や椅子を購入したり、奥のキッチン用に細々とした台所用品を購入したりしました。また、事務スペースは和室なのですが、階段室の本棚を移動したおかげで、アトリエ側のイベントスペースの方から、ふすまでつながるようになりました。聴竹居と同じように、洋間から小上がりで和室があることを見られるようになり、板間での椅子目線と、畳での座布団目線が同じ高さというのが体感できるようになりました。

本日はカフェ的イベントの第1回「おやつの日」。リフォーム後初めて、アトリエと古民家のキッチン、リビングなどを広く使ったイベントです。お天気も良く、家の窓から見える緑や、新しいアトリエと古い古民家との融合などを楽しんでいただきながら、カフェmayさんの特製のスイーツと、ほっこりとした語らいのひとときを過ごしていただきました。今後も、このように、家や庭を利用して、様々な形態で楽しんでいただくような機会を設けていきたいと思っています。引き続きどうぞよろしくお願いします。

おやつの日

Katsuji