水彩画が好きです。水分をたっぷり含ませた筆で、そっと色をおいていく…。その時のフワッとした偶然のにじみが好きです。どんな物でも風景でも、水彩で描くとやさしくなります。この心地よさを少しでもお伝えできたら…、そんな思いを込めて、日々、水彩教室や制作活動に取り組んでいます。

　私は水彩というジャンルを、風景や静物を描く本格的な「水彩画」、少しモチーフをデフォルメした「水彩イラスト」、ペン描きしたスケッチに軽く色をのせる「時短スケッチ」の3つに分けて考えています。「水彩画」のハードルが高く感じる方も、「水彩イラスト」や「時短スケッチ」であれば気楽に楽しめますし、そこから少しずつ、水彩独特の技法やモノの形の見方を身につけることができます。

　パピエ水彩教室では、絵を描くことを通して、集中することの心地よさやワクワクを感じていただきたい、そんな思いでカリキュラムを作成しています。特に「時短スケッチ」は初心者の方でも取り組みやすく、国内外のスケッチツアー等で実践的な楽しみ方もお伝えしています。2020年からは、現在の教室に加え、新たに『時短スケッチ教室』もスタートします。ちょっとした描き方のコツを知り、ますます楽しい水彩の時間を皆さんと共有できたら、この上ない幸せです。

水彩講師・イラストレーター